HDDが交換しやすくなった点は、MacBookProの大きな特長のひとつとして挙げることができるかも知れません。グラフィック系を得手とするMacなら、ノートPCといえど、容量の大きなものが良いに違いありません。
発売からしばらく経ったMacBookProなら、標準の容量を手狭に感じることも多いことでしょう。MacBookProなら、精密機械用のプラスドライバーとT6というサイズのトルクスドライバーがあれば、交換することが可能です。
新たに購入する場合は、ホームセンターなどを探すと良いでしょう。最近では、MacBookProが採用している2.5インチのHDDが、500GBで1万円という破格で販売されているため、自力で交換する価値は十分にあります。
ただし、一度自分でApple製品を分解してしまえば、保証サービスがなくなるということは肝に銘じておきましょう。たくさんの人が試して成功している方法でも、扱っている物が精密機械であるだけに失敗することもありますし、もし失敗すれば、自己責任で、だれも代価を支払ってくれはしないので、細心の注意が必要です。
MacBookProのHDDを交換する作業は、まず材料を用意することから始まります。上述した工具と、新しいHDDに加え、必要であれば古いHDDの内容を新しい物に移し替えるためのUSB接続ケースと、ソフトが必要です。
USB接続ケースは、いわば外付けハードディスクの入れ物となる部分で、交換したHDDの内容を外部接続でMacBookProから読み込むために必要です。
HDDの書き換えソフトは、通称CCCと呼ばれるBombich SoftwareのCarbon Copy Clonerなど、無料のものも探せばあるので、予め調べておきましょう。
あるいは、心機一転、一から始めるなら、インストールするOSのみでも大丈夫です。材料が全部揃ったら、MacBookProの分解を始めます。
MacBookProのHDDを自分で交換
2008年10月より以前のモデルは、分解が全体に及び、ちょっとした手間が必要です。底面パネルに係る外装のネジを全て外し、キーボード部分を外します。
キーボード側から向かって右手前部分は爪が固く噛み合っているので、少し力も必要ですし、やり方によっては細かいパーツが割れることもあるので注意しましょう。
パチッという音とともにパネルが外れ、HDDに手が届く状態になったら、右下に付いている白い端子2箇所を外し、シール状になっているケーブルも丁寧に外します。
かなりしっかり接着されているので、ケーブルを傷つけたり、折り曲げたりしないように注意しましょう。固定しているネジを外し、端子をゆっくり全面にスライドさせるように外すと、HDDの取り外しが完了します。
2008年10月以降に発売された新モデルの場合は、交換に必要な手間が非常に簡略化されており、分解する部分は手前底面のみです。
バッテリーカバーの裏面に交換手順が詳しく図解されているので参考にしましょう。取り外し後、新しいHDDを、今までの手順を逆再生するように取り付ければ、MacBookProのHDD交換は完了します。
起動するかどうかを念のため確認し、新しいOSをインストールしたり、ソフトを使って外付けにした古いHDDの内容を新しくコピーしたりします。
実際の手順は使用するソフトの説明などを参考にすると良いでしょう。ここまで問題無く作業が進めば、交換作業は完璧に終了して、快適に動作する新生MacBookProが少ない費用で手に入ります。
少し手間がかかり、リスクもありますが、ハードディスクの容量はPCの性能を左右する重要な数字で、かつ、メモリと同様、比較的簡単に交換できるパーツです。
Appleの保証はなくなってしまいますが、それでも快適な環境が必要だと言う人は、十分行う価値のあるものでしょう。
